英語の達人:ナカイさん

英語の達人EXPO(東京)

あなたの知らない初級単語 ”Smell"

単語の品詞とかどうにもピンと来ない。日本語で言うときにどう違いが出るんですか?という質問を受けることがあります。英和辞書を開くと、いろいろな訳語が並んでいますが、意味はわかりやすいものの、同じような意味の名詞と動詞の違い、自動詞と他動詞のニュアンスの違いは,上手く日本語で表現できないこともおおく、確かにわかりにくいです。

比較的わかりやすそうな、smellで、自動詞と他動詞ではこういう風に違うと言う説明をしてみます。どう違うのか、見極めてやろうと、辞書の例文を読むと、こなれた日本語訳のせいでどうもわからなくなってしまいます。

This flower smells sweet.
「この花は良い匂いがする。」(自動詞)

I cannot smell because I have a cold.
「風邪をひいているのでにおいがわからない」(自動詞)

The dog smelled at his shoes.
「犬は彼の靴の臭いを嗅いだ。」(自動詞)

She smelled the meat 
「彼女は肉の匂いを嗅いだ。」(他動詞)

I smell something.
「何か匂う。」(他動詞)

We smelled trouble ahead. 
「やっかいなことになりそうだと気付いた」(他動詞)

???

どうやら、日本語だと「匂う」「嗅ぐ」の使い分けに近いものがありそうです。さらに、「何かが臭いを放って臭いが漂う」「漂う臭いを鼻がかぎ付ける」「自分の嗅覚を使う」「これの臭いを嗅ごうと嗅ぐ」と言うような場面設定をすると、使い分けも見えてきそう。

ここで、自動詞はSV文型で目的語がなくても文になれる。他動詞はSVOで目的語が必要という基本を思い出して下さい。

自動詞は「主語と動詞」の二つだけで文が成立する。つまり、自動詞のsmellの場合、基本は「主語が臭いを発している」か「主語が嗅覚を使う」場合なんですね。

一方、他動詞のsmellの方は「主語が目的語の臭いを嗅いだ」になります。であるいは「主語が、漂ってきた目的語の臭いを嗅ぎ取った」。

犬が靴の匂いを嗅いだの場合でも、

The dog smelled 【at】 shoes. は、「犬が靴に対して自分の嗅覚を使った」で、

The dog smelled shoes は、「犬が靴の匂いを嗅いだ」か「犬は靴の匂いに気がついた」なんですね。どっちになるかは、文脈で決まりますが、文脈に左右されたくなかったらsmell at を使うのかな?

読解力がある人が英文をたくさん読むと、こういうあたりの解釈はほぼ自動的に出来るようになってきますが、ときどきこうやって分析して考えて見るのも面白いですね。

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